2010年06月21日
誰もが納得の「感動の径」がある

<感動の径ウォークでヒマワリ畑を歩く>
何が感動的と言っても、「感動」という言葉を冠した観光路があることに感動してしまう。感動の径というネーミングを思いついた人の、大胆、意識過剰、陶酔にあきれ果てたのだが、網走市ではだれも異をとなる人はいない。なぜだろうか。実際にここを歩いて見ると、誰もがたしかに感動するからである。
感動の径は、網走市内から天都山を経て東京農大の前を通り、中園分岐を通り、藻琴駅前に出るコースらしいが、女満別から網走東部にかけての大丘陵地帯は、どこから歩いても感動の径と言って良いだろう。
私も何度も歩いた。秋の「感動の径ウオーク」をはじめ、女満別から「松浦武四郎の道を歩く」「黒澤映画ロケ地を歩く」「キガラシとヒマワリの道へ」「畑作三品(小麦、ビート、馬鈴薯)の農村を歩く」などなど、小さなテーマを作って仲間と歩いた。また、冬の流氷期に、この丘陵から眺めるオホーツク海と知床の展望もすばらしい。歩くスキーの醍醐味もここにはある。
歩き方はさまざまのアプローチの方法がある。催しの時だけでなく、三三五五人々が歩いていて、ふれあい話し合いの場所になっている姿が本当の意味の「感動の径」だろうと思っている。名付け親は、名鉄観光のNさんだと伝えられている。網走付近のツアーを企画した時、天都山から鱒浦の海岸までの丘陵ウオーキングを組み入れ、解説も加えず景色を堪能してもらったのが好評で、それが発端となり、網走市、観光協会の協力によって「感動の径」が定着したと語っている。
観光業者というか、地元でなく外部の人の目で、この丘陵の魅力を発掘したというのは、新鮮な感動であり、虚をつかれたという感じがする。「感動の径」には観光地とは何か、という基本があるように思える。食べ物とイベントなど定番的もてなしから、脱皮しなければならないことを教えている。
いつか「感動の径ウオーク」に参加したとき、間もなく東京へ出て働くという網走生まれの女性が、この景色は私にとって一生忘れられないものなるでしょう、と感動をこめて語っていたのだった。富良野や美瑛に勝る広大なスケールの丘陵、世界自然遺産、知床連峰を遙かに望む景観は、東オホーツクに住む私たちの貴重な財産である。日本ウオーキング協会選定の「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれたのも当然である。(き)





