2010年04月19日
東オホーツクにはミズバショウ群落が多い
<呼人のミズバショウ群落>
東オホーツクには湿性植物が多い。なかでもミズバショウの群落は、この地方で何カ所も見ることができる
ミズバショウはサトイモ科の多年草で、淡緑色の葉は長さ1メートルになるものもある。地下に大きな球状の根茎があって、5月には葉に先だって白色の仏焔苞(ぶつえんほう)を持った黄緑色の花穂を出す。
女満別町の網走湖湖畔に広がる群落は日本でもいちばんエリアが広いと言われている。その広さは約56ヘクタールという広大な面積を誇る。1972年(昭和47)に国の天然記念物に指定された。280メートルもある木道も整備されていて、季節になると写生会などで人が集まる。毎年4月下旬頃に花が咲き始め、5月10日頃には一面が白い花で埋もれる。満開の頃にはほのかな香りも漂わせているのがわかる。
女満別町の他にも網走市呼人の群落もすごい。国道39号線のすぐ近くなので気軽に立ち寄って写真を写す人も多い。ここは呼人地区の住民を中心に「網走湖・水と緑の会」を組織して、ナショナルトラスト運動として募金事業を進めた。その結果2.5ヘクタールの湿地を買い上げ、それを2002年に網走市に寄付をした。
また、あまり知られていないのが、網走市音根内地区のオンネナイ川とオムニナイ川流域で、小さな川の両側に沿って長く群落が続く。ここは他の群生地に比べて花の開花が少し遅く、5月中旬頃が見ごろである。これまで実測されたことがないが、実はエリアとしてはかなり広い。(ひ)

<女満別のミズバショウ群落>
<花が開いたミズバショウ>





