2010年03月26日

オオワシとオジロワシが嬉しい

<ちょっと西洋っぽいオオワシ>

 

<鋭さが強調されるオジロワシ>

日本国内で確認される最大の猛禽類が、ここ知床の冬に渡ってくるオオワシであることは嬉しい。美しさでも一番という評判も嬉しい。それに次ぐ大きさのオジロワシ。このオジロワシは知床で繁殖が確認されている。これも嬉しい。

オホーツク海に流氷の便りが流れる一月ほど前、北風の強い寒い日に彼らは遠くサハリンや極東地域から渡ってくる。知床半島にぶつかり、ここの上空で旋回しながら「鷲柱」と呼ばれるような光景を作り上げる。11月は知床を訪れる人も少ないのでこの光景を目にした人は少ないと思う。実際、地元の人たちも「いつ来たのかね~」と初雪の頃に姿を見せる彼らが、高い樹上に止まっているのを見ながらつぶやく。

彼らの美しさは写真でも紹介されているが、実際にこの目で間近に見ると、改めてその大きさに驚く。羽を広げると2メートル45センチ。

ウトロに住む人たちが斜里へ向かう車の中で流氷の上に居たこのオオワシを、思わず人だと思い「危険ですよ~」と声をかけたそうだ。

海岸線の道路を走っているとゆったりと羽ばたきもせずに上空を飛んでいく姿は何度見てもすばらしい。知床のこの急峻な地形から生じる上昇気流に乗っているのだろう。

オオワシとオジロワシの見分け方をよく聞かれる。どちらも尾羽は白い。しかし、オオワシは肩も白い。しかし、これは成鳥でありまだ若いオオワシには当てはまらない。

間近で顔を見ることは難しいが、双眼鏡でのぞいてみると嘴の大きさ、色などで違いが顕著である。

全く個人的な感想で申し訳ないけれど、オオワシはハリウッドスターのクリント・イースト・ウッドに似ていると思う。そしてオジロワシはと言えば、小説家の川端康成氏によく似ていると思う。目の鋭さ、そしてあの厳しい表情。

オオワシは西洋的であり、オジロワシは凛とした厳しさの日本的なイメージがある。

とにかく、春の訪れとともに彼らの姿は見えなくなる。

是非、冬の知床でその姿を見ていただきたい。(さ)