2011年06月27日

畑の中のおそば屋さん

< 畑のど真ん中に建つ「秀峰庵」>

< 店の正面には斜里岳がそびえ立っている >

清里町郊外の畑の中、道東のマッターフォルンともいわれる斜里岳を望む絶好のロケーションの中に「秀峰庵」はある。

ここは清里で親子代々畑作を営んできた専業農家の勝又武司さんが営むお店だ。

本業が農家である「秀峰庵」の特徴は、手打ちそばの原料となるそば粉が自家製、そばに添えるダイコン、長いも、卵も町内産のものを使うという地産地消へのこだわりである。

近頃、流行の言葉で表現すると「スローフード的なそば屋」になるだろう。

「本日のお品書き」に書かれたメニューは、冷たいそばとあたたかいそばがそれぞれ数種類と決して豊富ではないが、しっかりとした風味のあるコシが強い目のそばはのど越しもよく、生産者の顔が見える農家のそばの味は格別である。

清里町のこだわりの手打ちそばは「一度は食べてみたい味」として、道外からの旅行者の間でも口コミやインターネットでも話題になっている。

「秀峰庵」の営業日は週に3日間(月、水、金)のみ、営業時間も午前11時から午後2時までと短いが、時間をやりくりしてでも訪れてみたいお店である。

例年9月に入ると、とれたてのそば粉で打たれた新そばを味わうことができる。


2011年06月01日

オシンコシンは双美の滝・・・・あれれ?3本だ!

<夏は大勢の観光客でにぎわう滝は・・三つに分かれています>

知床の代表的な観光スポットであるオシンコシンの滝。

滝の側まで階段を登り迫力のある滝の姿を見ることができる。

アイヌ語の地名によると、オシンコシン(オシュンクシエト・ そこにエゾマツの群生する所)は滝の周りの地形を指し、滝そのものの名前は「チャラッセナイ・すべり落ちる川」と言う。

しかし、今は「オシンコシンの滝」が一般的な呼び名となっている。

観光名所になり、大型バスが停まり、大勢の人が訪れるようになってからは、この滝が川から落ちてすべり落ちる所の地形の影響で流れが2本になるために「双美の滝」と呼ばれたことがあった。

しかし、現在はその流れが三本、もしくは一枚の滝のようにも見える。

実は、流れを二本に分けていた滝の上部の岩が、数年前の釧路沖地震の時に、崩れ落ちてしまったのである。

地震の後、しばらくの間、バスの観光ガイドさんが「双美の滝」と言えなくなってしまったと嘆いていたことがあった。 

自然は様々な条件で姿を変える。

今は、オシンコシンの滝のことをだれも「双美の滝」とは呼ばなくなった。

しかし、古いガイドブックにはまだ、この呼び名と写真が掲載されている。

さらに、この滝の変化をもう一つ。

30年ほど前に知床を訪れた人は首を傾げる。

「たしか、滝は足下に見下ろしていたはずだが」と。

そう、現在の道路は新しいルートで、以前はこの滝の上を走っていたのである。

現在も旧道は残っているので上から滝を見下ろすことができる。

滝も見下ろすが、同時に大勢の観光客の姿も足下にある。

道路のルート変更によって観覧位置が変わり、地震によって呼び名にも変化があった。

それでも、このオシンコシンの滝は、四季の変化の中にあって人気が高いスポットの一つである。