2007年05月14日
東オホーツクを体験する・・・
東京で教員をやっていた頃の同僚から「東オホーツクを体験する」旅を企画するので協力してほしいという依頼を受けた。元同僚とは、視覚に障害のある中学生や高校生たちの修学旅行の計画などもいっしょにとりくんだ関係もあり、体験は非常に重要なポイントである。視覚に障害があるということは、視覚的に地域を体験するのではなく、視覚以外の感覚を利用した「体験」がベースになるが、面白いことに素晴らしい景観は、風の音、風の体へのあたり方、臭い、生物の鳴き声などなどが反映する。視覚に障害があるということで、景観を焦点にするのは「差別だ!」という人もいるが、それは違う。よい景観があるということは視覚的な情報以外の中にも優れた「音」などを通じて理解することが可能なのだ。
盲学校に勤務したての頃、高校生の遠足で埼玉県の郊外の森の中を歩いた。その時に、ある全盲生徒が「先生!ここの新緑はまぶしいですね。気持の良い森を歩くのは楽しいですね!」というのでびっくりした。景観がまったく見えていないのに、まるで自分の眼で見ているかのようにその森を様子を描写するのである。
実際に自然の様子が見えなくてもその自然の素晴らしさを体験できるような企画をしろとたぶんもと同僚は行っているに違いないということで、ちょうど元同僚たちが東オホーツクに来られる9月の初旬にどんな「体験」ができるかを今考えてるところである。
9月の初旬といえば、じゃがいもの収穫の時期である。じゃがいもの収穫を体験できる企画は今も東オホーツクでは行われている。じゃがいも掘りである。しかし、一方で疑問に思うことがある。それは実際の農業生産の中では、試し堀りは別として、東オホーツクのじゃがいもの畑では手掘りはしない。ハーベスターという専用の大型機械で彫り上げるからである。僕は友人の農家でこのじゃがいも掘りの際にハーベスターに一日乗り仕事を手伝わせていただいたことがある。今回の体験旅行では、このハーベスターに乗せてもらう体験が良いかなと思う。これこそ東オホーツクの大型機械農業の典型だ。
もう一つは、夜の時間帯になると思うが、東オホーツクに在住している人たちとの交流会だ。東オホーツクに住んでいる人と交流することで、そこに住む人たちの感覚を通じて、東オホーツクを体験していただくことになるのではないかと思うからである。当面はそんなことを考えているが東オホーツクをどう体験すると東オホーツクの魅力が確固としたものになるか、この旅の企画を通じて、いろいろ考えていきたいと思っている。





